筑摩書房発のコラムとか載ってる「webちくま」
で浅野いにおの日記を読んだ。
物語ってのは本当に面白い。
例えば、ぼろっちい中華屋で2人座って飯を食って、空になったどんぶりの底をじっと眺めながら色んなことを語り合ったりする時、話している相手が過去の打ち明け話をしたり深層からの独白をちらりとこぼす瞬間に、僕は強く心を動かされる。
やったことないけど交換日記や、交互に書き一つの物語を仕上げるリレー小説なんかもきっとそうだろう。
それらはセックスなんかよりとても良いものなんじゃないかと思ったけれど、むしろセックスもそれらと同じ仲間なのかもしれない。
腹を割って腸と腸を絡ませあい、互いの自我を作り上げている過去の経験を晒す覚悟を共有するというイメージ。
まぁ、交換日記やリレー小説に関して童貞だから、なんとなくの推論の域を出ないのだけれど。
「ごく平凡な出来事が冒険になるためには、それを物語り始めることが必要であり、またそれだけで充分である」と、ある小説に書いてある。
だからこそ、市井の人々に取材したドキュメンタリーなんかが面白いのだろうか。
僕の冒険は、少しでも誰かに必要とされるだろうか、面白いと思ってもらえるだろうか。
ちなみに、「webちくま」と言えば、Aマッソの加納愛子のイルカが泳ぐヤツで話題になったコラムもこのサイト。