宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

馴染む

 

あと2日も働けば、発がん性の黒い粉末が舞う工場の中、仕事しなくてもよくなる。

鉄工所での仕事を辞める瞬間。それは、待ちに待った12月5日の午後5時。

それから僕の生活は変わる。さしあたって毎朝6時に起きる理由もなくなり、起床からの11時間を、忌々しい気持ちと共に過ごすこともなくなる。

その反面、これからはどういうライフスタイルで何をやって金を稼ぐか、どうすれば物書きとして、筆で身を立てることが叶うのか。貯金が尽きる前に、自らの責任の下、具体的な道筋を決めなくてはならない。ケルアックのオン・ザ・ロードが言うところの「また、路上に放り出された」だ。

 

そうそう、12月5日。解放と試練がやって来るその日、時を同じくして、STEPHENSMITHというバンドの新譜が発売される。タイトルは「ESSAY」

数年前福岡で結成され、今は東京で活躍しているバンドだが、今度の新譜は、奇しくも、僕の初めてのまともな文筆活動の文章形式がエッセイだったこともあり、尚の事アルバムを通して聞き込みたいという待望の念を強くしている。

ただ、既に音楽配信サービスでは収録曲が数曲公開されているので、それらの曲は聞いている。僕は「フラットな関係」って曲が好きだ。

このバンドのメンバーは3人。そのうちの2人とは、大学の軽音サークルが一緒だった。彼らについて、掘り下げて書くことはここではしないが、彼らの目的への覚悟や、好きなことに対するピュアさには、勇気を貰っているし、強い敬意を感じている。