宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

1月6日

年末帰省していた実家から、いよい東京へと戻る船内でこれを書いている。出航前の船長の挨拶によれば、太平洋は今夜中に冬型の気圧配置に変わるのだという。

さて、この日は昨夜から明け方までPS4サッカーゲームをした。友人と僕との5人が協力して1つのチームを操って試合を行うオンラインプレイ。東京の新居にはテレビもゲームも置かない事にしたので、今日はいわば僕の引退記念だった。僕が参加したのは1年前くらい。メンバーはみんな同い年で、そのうち2人は共通の友人がいるだけで会ったことはない。それでも時折、一緒にゲームをしながらグループ通話をしてそれぞれの生活や仕事の愚痴やサッカーの話題を茶化しては腹を抱えて笑う夜を過ごしていると、なんだか彼らのことを随分と知った気になる。顔もお互いに知っているし、映話で話したこともあるので、直接会ったとしても、大して印象は変わらないのかなと思う。いずれ確かめる機会があればと望んでいる。

そうして朝の6時くらいまでゲームをした後、くたばるようにして眠った。くたばるようにして眠る為にゲームをしていたのかも知れない。

9時にアラームがテリテリ鳴ったが、鳴動を止めるや否や、また直ぐに眠った。

目が覚めたのは11時を過ぎた頃だった。窓から射し込む快晴の陽光に顔を焼かれていたので目が覚めた。布団の周りには新居へ送る本と衣類が詰まったダンボールが散乱していた。そこから郵便局へ行き、それらダンボール計6箱を発送。それから手荷物を用意したり、外したまんまだったバイクの部品を取り付けたりと、バタバタしつつも、宇部から新門司へ向かい、17時には無事にバイクと共にフェリーへ乗り込んだ。

それにしても、実家からの出発前、玄関先で寂しがる父に見送られた時は、胸を突かれたように苦しかった。上京における離別など大した事件ではないと思っていたはずなのに、父をそこに置き去りにしてしまったという気がしてならなかった。このブログを書いている今でも、弱い微笑を浮かべてひとり手を振る父の姿が思い出される。

 

今、東京行きの船の中で僕は窓を眺めている。厚板ガラスの先から見える船外の暗闇は、僕によく似た人間の姿を現出し、虚像はそのまま僕を見つめ返す。その背後に小さく連なる地平の光は、船が座礁したりしないように、大海の孤独に浮かぶ航海を薄ぼんやりと見守っているように思える。