宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

バスは街に着いた

僕とTとの会話は続いた。

他人に期待をしなければ楽だという話をした後、僕たちは愛について話をした。

愛とはなんだろうか。

Tはレモンサワーに入っている檸檬の切れ端をマドラーでつつきながら喋った。

僕は自分の肩のツボを指で探しながらそれを聞いた。

愛とはなんだろうか。

僕らは互いに意見を交わした。

なんだか似たような考えだった。

愛とはなんだろうか。

だからといって、それ以上その話題が進展することはなかった。

やがて、いつものように、Tは彼氏と2人で住む家へと帰っていった。

愛とはなんだろうか。

セックスで愛が深まることはあっても、セックスは愛そのものではないと僕は思う。

物への愛も人とのそれと同等だと考えていることも理由のひとつ。

一度してしまった相手とはもう友達ではいられなくなってしまうとTはよく僕に言う。

愛とはなんだろうか。友達とはなんだろうか。

あなたは愛についてどんな考えを持っているだろうか。

おー、昨夜飲みに行った店にお気に入りのシャツが入っている袋を忘れてきてしまったようだ。