宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

再び潮が満ちる前に

1月3日

元日より暖かな日が続く。体調も悪くない。先月波のように私を襲い、私から何かを絶えず掠め取り続けたあの黒々しいものは今は遠くにある。年末年始は稽古をしなかったのだ。しかし、明日からまた稽古を再開し、公演まで休むことがない。きっとまたあの黒々しいものは満ちて来るに違いない。私はできる限りのことをして備えなければならない。

この、ひとときの休息の間に、いくつか本を読んだ。映画を観た。時間が余ればそうして物語に触れ続けようとする姿勢は、我ながら、何とかして面白く物語る術を自分のものにしようとする気分が幾分か現れているように思う。

今思えば、私は別に小説が好きで好きでたまらないという性分ではないし、アニメや映画がないと生きていけないと胸を張って言えるほどどっぷりと漬かってきたわけでもない。しかし、私自身他にすることがないのだ。これは本当だ。私が私なりの物語を作る他に、私が他人と上手く繋がれるようになる方法がわからない。

それはそうと、7日後には公演が始まっている。考えるだけで吐き気を催す。あぁ。

あいや、あまり考えないことにする。7日後の試練は7日後の私が引き受けるのだ。今日の私は7日後の私のために必要なものを揃えておいてやったり、焦ったり余計な心配に煩わされないよう準備してやることに全力を注げばいいのである。まだ今日眠るまでの時間は残されている。出来ることは沢山ある。敵を炙り出し、各個撃破するのである。