宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

我が失敗

グループ展「歩きながら」を終えた。

期日までに小説2本と詩、エッセイを仕上げるつもりであったものの、間に合わなかった。

かつて、ハーランエリスンの創作教室では学生たちは毎日一本の短編を作ることを求められ、なおかつ面白くないと判断されればその場で原稿用紙を引きちぎられたというが、私なんぞ彼らの足下にも及ばぬ体たらくだ。

今回の展示は私にとって、撤退戦だった。自分で自分の退路を開かなくてはならなかった。

ゆえに、遮二無二敵中に全てを曝したのである。

私の持てる全てのものを突っ込んで、勢いでなんとかするしかなかった。

何度も使える手ではないことはわかっている。唇から恥辱の血が滲み出す。私ももうじき27歳を迎えるのだ。もっと上手くやらないと目も当てられない。

しかし得る所もあった。先ず何よりもA。私の文章作品を公開する前に彼女の下に送り、その校正を依頼してみたところ、素早い仕事と納得のゆく正確な指摘に加え、友人としての激励までも添えてくれた。

彼女が手を貸してくれるおかげで、今後はより思うままに物を書けると思った。彼女は先日、共通の仲間と婚約した。しっかりとご祝儀を増額しなくては。

そしてもう一つ。グループ展に参加した他の作家。新たな友人たちである。在廊中に交わした四方山な話の内になんと多くの金脈が潜んでいたことか!意味ありげで数多くの共通点に驚き、想像力を喚起され、覚悟を新たにし、そして何よりも純粋な創作の喜びを再び私に思い起こさせた。

生きていればこそ、再び起き上がることができる。差し伸べられた手の温もりを決して忘れないでいるために、人と人との間にある断裂を乗り越えることができる絆という希望を讃える為に、私は書かなくてはならない。