宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

酸欠した脳漿

クソみたいな人生の外側を、厚く虚飾で塗ったくる。

彼も私もお前も誰も、この世に排泄されてより、染み付いた匂いは一向に取れない。

見栄坊どもの集まる街では、全ての耳が聞き耳を立て、全ての眼玉がせわしく眼窩を跳ね回る。

都市へと人間は密集し、戦争も黒死病も影を潜め人間が人間に耐えられなくなってきたころ、人間はイヤホンを作り出し、携帯電話を持ち歩いた。

奇妙に歪んだ色付き油の風景画、時折りこの世がそう見える。私はその画を前にする鑑賞者であるようでいて、画布に付いた一点の染みであるような気もする。

人が人を嫌う、それでも人は増え続ける。

隔たる世代はまるでエイリアン同士。子供は老人を馬鹿にし、老人は移りゆく世を憎む。

嘘と不機嫌とへつらいと盗み見と陰口によってそれぞれの唯我独尊の自負心を保つ。

腐りかけた内臓同士の邂逅、束の間の結託は余計に存在の不安を煽るだけだ。

軽快なステップで自滅へと進もう。見目麗しく飾り立て、ぴんと気取った足取りであなたはどこへ行くのです?

呪詛と祝福が入り混じり皿の上にはクソとカレーが半々に乗り合わせている。

不寛容な沈黙と嘲笑はこの国だけの現象か?

たまに頭のおかしくなる夜がある。

今日、部屋から出なければ、このような事は起こらなかっただろう。