宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

ダダ

床についてしばらく経つが、夕食前のアイスコーヒーと食後のホットコーヒーのせいでいまだに眠れないでいる。

布団の中でじっと目を閉じていても、止めどなく湧き上がってくる昨日の腹立ちや明日の欲望のイメージがいちいち僕の心を揺り起こし続ける。

これまでずっと、僕自身に巻き付けられたプレッシャーや責務の枷を執拗に振りほどいてきたので、眠れなくても大した問題ではないのだが。

しかしまあ、気が高ぶって眠れないというのは、なかなか面白い。過去と未来が混ざり合ったカフェオレのようだ。濁ったイメージの内に小さな閃きが泡のようにぶつぶつと浮かび上がってくる。

横になって、眠れぬ脳が見せてくれる自主映画の意外な展開が気に入ってはメモを取り出し、書きつける。あの時声をかけてきた人にもし着いて行っていたらとか、今度あいつに論戦をふっかけた挙句、頬っ面をはじいてやろうとか。

興奮した脳は妄念に取り憑かれやすい。普段考えないこと、思い出さないことを味わえるのは結構なことだが、ちっぽけな頭の中に閉じこもっていては危険である。

コンビニに駆けて行って炭水化物を大量に食いまくることで強制的に脳の活動をシャットダウンするのも手だが、金の無駄だし、身体にもよくない。

強制終了が嫌ならば回路を外部に接続しないと。だからといってこの時間に誰かにメッセージや電話するのは歓迎されないし、さすがに面倒だ。であれば…という理由で書いている。

 

書きたいことは幾つかある。

演劇作りと高村光雲の「老猿」について、最近買った本や欲しい本、気づけば暗い物語ばかり読んでいる話、年中クリスマス気分でいるためにはという話、ある画家の語る絶望について、周囲の度し難い人間たちと自身の反省…。

 

ここまで書いているうちに思考が鈍ってきたので、ようやく僕は眠れそうだ。