宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

12月4日

朝7時前、W夫妻の家を出ると、電車に乗り、1時間かけて家に戻った。

猫に餌をやり、ワイシャツやらセーターやらを着込んで本屋に出勤。

開店前からパートのお姉様方がピリついている。鬼滅の刃の最終巻の発売日だからだ。

この日記を書き終わり次第僕が辞職の意を記したメールを送りつける相手であるエリア責任者も開店前の作業を手伝っていた。

仕事でテンパるのがお嫌いな人は多い。そういう人は余裕がなくなるや否やサッと仮面を剥ぎ、僕のような容量が悪くて気が弱いペーペーの異端者を真っ先に火祭りに上げる。

ああ、やだやだ。アラサーになってこんな思いをするなんてみじめだ。だからといって率先して誰にも文句一つ言わせないようにたち働く覚悟はさらさらないし、この仕事は100年やっても最低時給から上がりゃあしない。どうせいずれはセルフレジだ。

 

開店と同時に、続々と蟻の一族が群がって来て綺麗に列をなして漫画本を持って去ってゆく。何時間も長蛇の列が途切れなかった。

猫も杓子も馬鹿みたいに同じものを買ってゆく。手に取られた物がマスクやトイレットペーパーから漫画本に変わっただけだ。

しかし、レジを打っていて一人一人を見据えゆくと、彼らはみな親切そうで、気のいい人ばかりなのだ。漫画本が手に入っただけで本当に嬉しそうな顔を見せる…。

ああ、なんともまあ。

しかしそんな事を思う僕は一体何様だというのか?おこがましいったらありゃしない。文句を垂れては肉を食い、ただ糞を捻り出すだけ。ぶりぶりぷ〜っ