宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

散らし文

思考をもっと明晰な状態に保ちたい。

久しぶりの休み。一日中家にいられるのは今月に入って初めてだ。

蕎麦屋で手持無沙汰に手に取った新聞に「コロナ禍街の書店に回帰」という小見出しがあったので、記事の写真を撮った。

嘉村磯多の小説を読んでいる。青空文庫に載ってない作品を読みたかったからネットで講談社文芸文庫の中古を取り寄せた。

彼の作品はタイトルと話の内容が僕の頭の中で結びつかないものが多い。ちょうど読んでいる時期がこの忙殺期間ということも無関係ではないだろうが、きっと理由はそれだけではなく、磯多作品の性質にも由っているところがあるだろう。彼のどの作品もその他の作品と不可分な繋がりを色濃く持っている。執拗にリフレインする愚直なまでの自意識ばかりが強調され、細やかな設定や出来事などの違いは最早ポートレイトの背景でしかないように思える。

磯多は山口出身で、以前から知ってはいたのだけれど読みはしなかった。読むきっかけになったのは坂口安吾の作品に登場したからだ。その安吾を読む気になったのは僕が27歳になった日に「27歳」というタイトルの作品を見つけたからだ。

いろいろな作家が文体などについて語ったエッセイの選集も読んでいる。

そのうち、宇野千代という人の文章はよかった。気になって調べてみると彼女も山口出身らしい。宇野千代と磯多の直接的な関係は記述など見当たらないが、磯多は芥川龍之介に弟子入りしかけたらしく、宇野は芥川と友人だったそうな。

こうして、誰々は山口出身だと言って喜ぶのは独特の気質なのかもしれない。僕の価値観を形成した家庭でもそうだったし、J2クラブのレノファ山口のweb掲示板を覗いてもそんな感じだ。

蕎麦屋で食べた鴨重はうまかった。蕎麦屋を経営している老夫婦は異常に低姿勢だ。夫婦で謝ってばかりいる。

最近は滅法寒い。やってられない。

農協の直売所で買った惣菜弁当を明日バイト先にもって行って食べるのが楽しみだ。