宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

張り裂けんばかり

  4月23日。金曜日。

 今日は店舗で働いた。翌日も店舗で働く。往復2時間半の移動時間をケチって店舗に泊まることにした。猫が居なかったらいくつかの友人宅や店舗やインバウンド特需に失敗して安値が続くゲストハウスに泊り回ってほとんど家に帰っていなかっただろう。挙句解約していたかもしれない。というより、そもそも安いペット可住居を探してたどり着いた先の日野市なんぞに住んでやしない。

 新宿発の電車に乗るのは精神的にも拘束時間的にもしんどいが、毎日数時間ずっと縦と横に揺さぶられ続けるというのも体力が削られてそうで嫌なものだ。確かに片道分しか移動してない今日は随分と疲労感が少ない。

 終業後に行った銭湯の脱衣所のテレビを見ると緊急事態宣言を発出予定の首相記者会見が始まるところだった。百貨店はどうなることやら。そして、次の休みに観に行くつもりだった絵画展と映画があったのに、これではおじゃんだ。心が休まらない。苛立ち、ジリ貧、遅延、おあずけ、失われてゆく若さ。東京にいる価値を僕は見出せなくなくなってきた。停滞したこの期間だけでもカナダに渡ってしまおうか。ああ、クソつまらない。歳を重ねるごとに、自分の人生は随分と当て外れな方向に進んでしまったという思いが強くなる。まったく期待外れだ。こんなはずじゃなかったのにな。

 フランシスベーコンの書いた絵を見せてくれ!心躍るようなひと時の夢を見に映画館へ行かせてくれ!僕の作った演劇作品をどうか生で見てくれ!ああ、なんて世の中だ。まったく生殺しだ。馬鹿にしてやがる。