今日は朝から百貨店で働いた。セールをやっているとかで、めちゃくちゃな人の入りだった。
開店からしばらくは人の熱気で暑苦しかった。忙しかったにもかかわらず、時間が過ぎる速度はとても遅く感じた。
昼食は久しぶりに韓国料理を食った。僕が入店した途端、店員の女の子がご無沙汰ですねと話しかけてきた。会計の後も少し言葉を交わした。休憩時間が少し余ったのでコンビニでラークとライターを買って喫煙所のある百貨店の屋上に行った。ライターが家に山積しているのだから、いい加減買わないで済むような工夫をしなくちゃいけない。
17時30分になって僕は上がった。そのまま新宿でDに会って、貸していたものを受け取った。お礼にとロールキャベツ入りのシチューをご馳走になった。
Dと会うのも随分と久しぶりだった。達者そうで何よりだ。
僕たちが飯を食って帰ろうとする間にも、新宿駅からのあらゆる出口から若い男女が続々と湧いて出て繁華街の方へと流れていた。
電車に乗り家へ帰った。ギターでJohn FruscianteのThe will to deathという曲を練習した。
ギターを弾くと猫が嫌がる。特に1弦や2弦の高音が嫌いなようだ。住宅地を歩いているとたまに出くわす、耳がつんざかれるような嫌な高音のノイズを出す猫避けと同じ現象なのだろうか。であれば、あの不快なノイズを1弦開放のE音とかにしてもらうことはできないだろうか。
大学時代に使っていたデスクトップのパソコンを引っ張り出した。かつての稚拙な作文も懐かしかったし、長年CDを買ったり借りたりして集めた膨大な量の音楽データが生きていたのは本当に嬉しかった。
かつての音楽を聴きながら写真や文章を見ているとかつての自分が灰の中からむっくりと起き上がってきたのを感じた。孤独ではない気がした。
昔聞いたアルバムを、昔聞いていた機材のままで再生しながら、作品作りに挑む。強力な援軍が先陣に到着した気分だ。
作品を作って発表するということは、僕の内部にあるものを外界と対決させるということなのだ。
あー、頑張ろう。