宇宙をぶらぶら漂流中

時松功平です

雑談

選挙のことだが、投票率ではなくて棄権率と呼ぶのはどうだろう。

投票しないことを選んでいるという意識が強まる。

自分も例外なく参加しているという意識が強まる。

ちなみに僕は今回の選挙を棄権する。

なんとも選べないのだ。だから僕は洞ヶ峠を決め込む。

それで思い出したが、歴史モノの話。先日、映画館で「燃えよ剣」を観てきた。

面白かった。同じ監督による「関ヶ原」で感じた興奮と同じものがあった。

登場人物たちがあまりに生き生きしている。キャラクターが立っている。いったいどんな演技指導をしているのか。

そしてちゃんとグロテスクだ。命をやりとりする恐怖が描かれている。

大河ドラマやゲームみたいな血さえ流れない嘘くさい死ではない。「関ヶ原」での大谷吉継の敵前切腹や、本陣に残った石田家家臣に取り囲んだ東軍兵士の槍衾が迫るシーン、「燃えよ剣」で芹沢鴨を闇討ちする場面の執拗でリズミカルな突きは正直、暗い愉悦と戦慄を同時に覚える。特に芹沢鴨を突きまくるシーンはジャニーズコンビが演じていると思うとなおさら驚きを感じる。映像が脳裏に焼き付いて離れない。いい映画だ。土方と芹沢が清河八郎を襲撃する際の厚手の装束なんかも、当時の合理性が伺えてすごく良かった。

それと、宣伝動画でも使用されていたシーンだけど、佐幕派の旗色が悪くなったとき土方が恋人に「あなたを巻き込ませたくない」という発言をするのだが、即座に「とっくに巻き込まれています」と返すやりとりも良かった。土方のエゴを見事に粉砕していた。

で、選挙。僕ももちろん巻き込まれているのだが、選ばない。棄権するつもりだ。とりあえず南宮山で宰相殿の空弁当、洞ヶ峠で日和見を決め込んでいるつもりであるが、実はここは松尾山なのかもしれない。

などと大きなことを言いつつ、実像はそこらの山林にいるどっちつかずの食い詰め農民兵の一人なのだからやりきれない。